政治家の殺し方

中田宏 (前横浜市長)

ビジネス書(業界解説)

史上最年少の政令都市の市長誕生!、次世代のホープ!、、と鳴り物入りで登場したが 二期目を全うせず、途中で国政に目が眩んだかと考えたりして (当時は“宮崎をどげんかせんとイカン”の人が総理大臣になりたい?等の話題が 上がった時期でもありましたので)また品の無い話題にも 尽きること無く、毎週のように週刊誌を賑わせておりましたので、 一般人としてはやはり「火の無いところに煙はたたない」ぐらいで考えておりましたが、、 読み終えた今はひたすら自分を恥じております、、、中田さん、本当にごめんなさい。
改革は怒りを買い、そして嫌われる、、とくに公務員の世界では。
政敵の執拗なまでの嫌がらせを赤裸々に暴露…恐らく横浜市民の方はこの政敵が 誰なのかは確実に判る書き方です。
メールで「バカ市長死ね」と、庁内LANで部署名、実名入りで毎日送られて来たようですが やはり公務員はヒマなのでしょうか。
別途嫌われる理由として「自分の性格」を上げられています。 それは「歯に衣着せぬ」、だそうです。 たしかに、「物も言い様で、、」ですが、自分のボスに“死ね”なんぞとメールする大バカ野郎に 言い回しを気遣う必要は有りません。
公務員はクビには出来ない様ですが、民間の会社ですと即刻クビですぞ。 2011年10月第1刷です。 現在は大阪市 橋本市政の顧問?。

勝ち続ける経営

原田泳幸(日本マクドナルドHD会長兼CEO)

ビジネス書(業界解説)

アップルで7年間社長を務めた後、現職に。
マックからマックへ、、と評判になりましたが、7期連続の赤字企業(マクドナルド)を、見事 7年連続の増収増益企業へと導きました。
ご本人はアップルに14年在籍された生粋のエンジニアですので、料飲関係の知識は全くお持ち では無かった筈ですが、逆に生半可な知識が無いのが故の成功かとも感じます。
しかし、「基本に立ち返る」「変化は自分で起こす」「ビジネスはスピード」、、、等々 原理原則はブレずに周囲の反対もものともせず、決めたからには結果が出るまでやり遂げる。 「信念」を持った人だと確信しました。
また一般の経営書に付き物のマーケット論は、教科書通りではなく斬新です。 お客様の操縦は無理、誘導は可能、、なるほど、です。
特別付録「セミナー時に寄せられた質問&回答」は、本書全160ページ中、60ページを 割き、受講者からの質問に実に明快に答えられています。

Q:エンジニアとして入ったアップルでは、途中で社長になりたいと野望が膨らんだのか?
A:キャリアは自分考えるものではない、、周りから来るものだ。
  営業に行かされるのも、いやでいやでしかたがなかったが、 「チャンスに巡り合うためには、期待以上のことを毎日やることだけだ」
と言っています。
また、人はどうやって育つか言うと、不自由を感じた時、苦労をしたとき、修羅場をくぐった時 、、そういった時に初めて「未体験の世界に入り、知恵が出て、エネルギーが出て、困難を 乗り越えられる」とも。
プライベートでは、自分で考えるエネルギーの基礎体力が必要と力説し、自分の息子には 勉強はしなくてもよいから運動しろと、勉強も教えない、家でゲームもさせない、、私の 大好きなオヤジ像です。