眠れなくなる宇宙の話

佐藤勝彦

その他

宇宙物理学者 東京大学 大学院理学系研究科教授 理学博士

寝付きが良くないほうなので買い求めました。(失礼)
宇宙のことは全く知らないから、詳しく書かれていればいるほど解らなくなって 読んでいるうちに絶対眠くなるだろうと考えた次第です。
ところが、ところが、、宇宙素人にとっても結構解り易く書かれていて、、と言いたい ところですが、正直、解り易いという表現は間違っておりまして、 「なんとなく解る」 ように書かれているので、余計にやっかい、、というのは、やはり 中途半端に解らないと いろいろと考えてしまい、なんとか理解しようとして逆に睡眠モードから抜け出てしまいます。
また、各章の終りに「それでは、今晩はこの辺で。おやすみなさい。」と書かれていますが モヤモヤを引きずりながら、ついつい次の章にまで及びます、、
お陰でますます睡眠時間が 短くなって、著者を恨んでおります。
「宇宙の95%は正体不明」、、らしいです。 なかでも正体不明の95%のうち、20%強は光や電波を出さないので 観測不可能で あるが「重さのある物質:暗黒物質と呼ぶ」としています。
そして残りの70%は「全宇宙に満ちている謎のエネルギー」
…  こ れを暗黒エネルギーと名付けているが、 暗黒エネルギーは重力とは逆の反発力を周囲に及ぼし、そのために 宇宙の膨張スピードが次第に加速していると考えられている、、らしいです。
“正体不明”、“謎のエネルギー”、、こういう単語が並ぶだけで ゾクゾク来ます。
これだけで眠れなくなっているのに、解らないから一生懸命に考えて自分の馬鹿さ加減に 悔いてなお眠れなくなる、、罪な本です。

、、、論評のしようがない。